ミンビュラス・ミンブルトニア

ミンビュラス・ミンブルトニア (Mimbulus mimbletonia) は、灰色のサボテンに似た魔法界の植物です。表面を覆っているのは針ではなくおできのようなもので、突かれると防衛機構としてそのおできから「臭液」を噴き出します[1]

基本情報

名称: ミンビュラス・ミンブルトニア (Mimbulus mimbletonia)
分類: 魔法界の植物
姿: おできに覆われた小さな灰色のサボテン。微かに脈を打つ[1:1]
防衛機構: 突かれると、おできというおできから「臭液」を噴出する[1:2]
希少性: 非常に貴重[1:3]
関連する人物: ネビル・ロングボトムアルジー

姿と性質

小さな灰色のサボテンのような姿ですが、表面を覆っているのは針ではなくおできのようなものです。微かに脈を打っており、ハリーの目には病気の内臓のようで気味が悪く映りました[1:4]

非常に貴重な植物で、ホグワーツの温室にあるかどうかも、薬草学を得意とするネビル・ロングボトムには分からないほどでした[1:5]

防衛機構を持っており、表面を突かれると、おできというおできからドロリとした暗緑色の液体を噴き出します。腐った堆肥のような臭いがするこの液体は「臭液」と呼ばれ、毒はありません[1:6]

ネビル・ロングボトムの鉢植え

1995年、ネビル・ロングボトムは誕生日の贈り物としてこの植物を受け取りました。贈り主は大おじのアルジーで、アッシリアで手に入れてきたものです。ネビルはスプラウト先生に見せるのを楽しみにし、繁殖させられるかどうか試すつもりでいました[1:7]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第10章「ルーナ・ラブグッド」

「これ、とってもとっても貴重なんだ」ネビルはにっこりした。「ホグワーツの温室にだってないかもしれない。僕、スプラウト先生に早く見せたくて。アルジー大おじさんが、アッシリアから僕のために持ってきてくれたんだ。繁殖させられるかどうか、僕、やってみる」

9月1日のホグワーツ特急の車中で、ネビルはハリー・ジニールーナ・ラブグッドの前でこの鉢植えを取り出し、羽根ペンの先で突いて防衛機構を実演しました[1:8]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第10章「ルーナ・ラブグッド」

植物のおできというおできから、ドロリとした暗緑色の臭い液体がどっと噴出した。それが天井やら窓やらに当たり、ルーナ・ラブグッドの雑誌にひっかかった。危機一髪、ジニーは両腕で顔を覆ったが、べトッとした緑色の帽子を被っているように見えた。ハリーは、トレバーが逃げないように押さえて両手が塞がっていたので、思いっ切り顔で受けた。腐った堆肥のような臭いがした。

ネビル自身も試したのは初めてで、これほど噴き出すとは知らなかったと謝っています。臭液を顔に浴びたハリーは、ちょうど挨拶に訪れたチョウ・チャンの前に、ヒキガエルを抱えて臭液を滴らせたまま座ることになりました。臭液はジニーの呪文で消えています[1:9]

その夜、ネビルはこの鉢植えを寝室のベッド脇の戸棚にそっと載せました[2]

学年末、ホグワーツ特急で帰路につく車中では、一年で相当大きく育った鉢植えをネビルが撫でています[3]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第38章「二度目の戦いへ」

ハーマイオニーはまた「日刊予言者新聞」を読んでいた。ジニーは「ザ・クィブラー」のクイズに興じ、ネビルはミンビュラス・ミンブルトニアを撫でさすっていた。この一年で相当大きく育ったこの植物は、触れると小声で歌うような奇妙な音を出すようになっていた。

グリフィンドール寮の合言葉

1995年9月1日の夜、グリフィンドール寮の入口を守る太った婦人合言葉は「ミンビュラス ミンブルトニア」でした。新学期の合言葉を知らないまま肖像画の前で立ち往生していたハリーに、追いついてきたネビルがそれを告げます。自分の植物の名だったため、ネビルには珍しく空で言える合言葉でした[2:1]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第11章「組分け帽子の新しい歌」

「なんだと思う? 僕、これだけは初めて空で言えるよ――」ネビルは汽車の中で見せてくれた寸詰まりのサボテンを振って見せた。

「ミンビュラス ミンブルトニア!」

その後も、ハーマイオニーロンが「太った婦人」にこの合言葉を告げて談話室に入る場面が続きます[4][5]

鬼婆と癒師とミンビュラス・ミンブルトニアの冗談

夕食の席でニンファドーラ・トンクスの様子が話題になり、女は簡単に動揺するのだとロンが言ったのに対し、ハーマイオニーがこう返しました[6]

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第21章「不可知の部屋」

「女なら、誰かさんの鬼婆とか癒師の冗談や、ミンビュラス・ミンブルトニアの冗談で、マダム・ロスメルタが笑ってくれなかったからといって、三十分もすねたりしないでしょうね」

ロンは顔をしかめました。鬼婆と癒師とミンビュラス・ミンブルトニアが出てくるこの冗談の中身は、作中では語られていません[6:1]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第10章「ルーナ・ラブグッド」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第11章「組分け帽子の新しい歌」 ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第38章「二度目の戦いへ」 ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第13章「アンブリッジのあくどい罰則」 ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第18章「ダンブルドア軍団」 ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第21章「不可知の部屋」 ↩︎ ↩︎