チョウ・チャン
チョウ・チャン (Cho Chang) は、ハリー・ポッターより一学年上のレイブンクロー生で、寮のクィディッチチームでシーカーを務めました[1][2]。セドリック・ディゴリーと付き合っており[3]、セドリックの死のあとはハリーと短い交際をしています[4][5]。ダンブルドア軍団の一員で、「DA」という略称を提案したのは彼女でした[6]。
名前: チョウ・チャン(Cho Chang)
性別: 女性
種: 人間・魔法族
守護霊: 白鳥[7]
来歴
4年生(1993年‐1994年)
ハリーが3年生だった年、チョウはレイブンクローのシーカーとしてグリフィンドールとの試合に出場しました。試合を前に、グリフィンドールのキャプテンオリバー・ウッドはチームにこう伝えています[1:3]。
「ハリー、たったいま、レイブンクローのシーカーが誰だか聞いた。チョウ・チャンだ。四年生で、これがかなりうまい……怪我をして問題があるということだったので、実は俺としては治っていなければいいと思っていたのだが……」
試合では、自分でスニッチを探すよりもハリーをマークすることを選び、たびたび進路をふさいで方向を変えさせました[1:4]。終盤、チョウが地上を指差して叫んだ先には、吸魂鬼に見える3人の人影がありました。ハリーは守護霊を出しながらスニッチをつかみ、試合はグリフィンドールの勝利に終わりました[1:5]。
グリフィンドール対スリザリンの優勝戦の日には、ピッチへ向かうハリーに「ハリー、がんばってね!」と声をかけています[8]。
5年生(1994年‐1995年)
ホグワーツで三大魔法学校対抗試合が開かれた年です。ハリーはクリスマス・ダンスパーティにチョウを誘いましたが、チョウはすでにセドリック・ディゴリーと約束していました[2:1]。舞踏会にはセドリックと出席しています[9]。
第二の課題では、セドリックが取り返すべき「大切なもの」として湖の底に沈められ、水中人の像に縛られた4人の人質の一人になりました。課題の途中でセドリックがナイフで縄を切り、チョウを湖面へ連れ帰っています[10]。
学年末、セドリックの死を悼む晩餐の席で、ハリーは大広間にチョウの顔を探しました。涙が静かにその頬を伝っていました[11]。
6年生(1995年‐1996年)
ドローレス・アンブリッジが「闇の魔術に対する防衛術」の教師として着任した年です。チョウは、友人のマリエッタ・エッジコムとともに、ホッグズ・ヘッドで開かれた集まりに参加しました。ハリーに教わることをためらう声が出たとき、前年の三大魔法学校対抗試合でハリーが切り抜けた課題を挙げて後押ししています[12]。
必要の部屋での最初の練習で、会に名前を付けようという話になると、チョウはこう提案しました[6:2]。
「防衛協会は?」チョウが言った。「英語の頭文字を取ってDA。それなら、私たちが何を話しているか、誰にもわからないでしょう?」
クリスマス前の最後の練習のあと、チョウは部屋に残り、ハリーと二人きりになりました。話はセドリックのことに向かい、チョウは涙をこぼします。頭上のヤドリギを指差したあと、二人は初めてキスをしました[4:1]。
バレンタインデーのホグズミード行きには、二人で出かけました。マダム・パディフットの喫茶店で、チョウはセドリックとこの店に来たことを話し、セドリックが死の前に自分のことを口にしなかったかとハリーに尋ねます。ハリーが話題を変えようとしたこと、そしてこのあとハーマイオニーと会う約束があると知ったことから口論になり、チョウは泣いて店を飛び出しました[13]。その後、「ザ・クィブラー」に載ったハリーのインタビューを読んだチョウは、廊下でハリーを追いかけて謝り、頬にキスをしています[14]。
イースター前の最後の練習では、銀色の白鳥の形をした守護霊を出しました[7:1]。その後、マリエッタがアンブリッジにDAの存在を密告し、会は摘発されます[7:2]。名簿にかけられていた呪いでマリエッタの顔に吹出物が浮かんだことをめぐって、チョウはハリーと口論になりました[15]。
学年の終わりには、チョウはマイケル・コーナーと付き合っていました。ジニー・ウィーズリーが、自分が振ったマイケルが「代わりにチョウを慰めに行った」と話しています[16]。
7年生(1996年‐1997年)
ホグワーツ特急でハリーを見かけたチョウは、コンパートメントに駆け込み、ハリーが通り過ぎるあいだ、わざとらしくマリエッタと話し込んでいました[17]。この年のレイブンクロー対グリフィンドール戦では、ジニーがグリフィンドールのシーカーとしてチョウと対戦しています[18]。
ハリーはロンに、チョウとは「何となく別れた」と話しました[5:1]。
ホグワーツの戦い(1998年)
ヴォルデモートがホグワーツに迫った夜、DAの偽ガリオン金貨で招集を知ったチョウは、必要の部屋に現れました[19]。
ハリーは口をあんぐり開けた。リー・ジョーダンの後ろからハリーの昔のガールフレンドのチョウ・チャンが現れ、ハリーに微笑みかけていた。
ハリーがレイブンクローの髪飾りについて尋ねると、チョウはフリットウィック先生から聞いた話として、髪飾りはレイブンクローとともに消え、誰も手がかりを見つけられなかったと答えました。そして、レイブンクローの談話室にある像が髪飾りを着けているから見せてあげようと申し出ます。しかしジニーが強い調子で遮り、案内役はルーナ・ラブグッドになりました[19:1]。
外見
ハリーより頭一つ小さく、長い黒髪をしています[1:6][12:1]。バレンタインデーのホグズミード行きにはその髪をポニーテールにしていました[13:1]。ハリーは初めて対戦した試合のときから、チョウを「とてもかわいい」と思っていました[1:7][2:2]。
魔法の能力
クィディッチ
チョウは飛行の名手で、ハリーと初めて対戦した試合では、ファイアボルトのハリーに対してコメット260号で食い下がりました[1:8]。6年生の年もシーズン最後のグリフィンドール戦にレイブンクローのシーカーとして出場しており[20]、翌年もその座にいます[18:1]。
セドリックの死のあとの一年について、ハーマイオニーは、チョウがこのごろひどい飛び方をしているので、レイブンクローのチームから外されるのではないかと恐れている、と見ていました[4:2]。
守護霊
「まあ、そんな興ざめなこと言わないで」イースター休暇前の最後の練習で、自分が創り出した銀色の白鳥の形をした守護霊が「必要の部屋」をふわふわ飛び回るのを眺めながら、チョウが朗らかに言った。「とってもかわいいわ!」
DAでは失神術も身につけました。ハリーに教わるまでは、何も失神させたことがなかったと本人が話しています[4:3]。
人間関係
ハリー・ポッター
ハリーがチョウを意識しはじめたのは、シーカーとして初めて対戦した3年生のときです[1:9]。翌年、ハリーがクリスマス・ダンスパーティに誘ったときには、チョウはすでにセドリックと約束していました[2:3]。
二人が近づくのは、セドリックが死んだあとの一年です。ハリーはセドリックが殺される場に居合わせており、チョウにとっては、そのことを話せる相手でもありました。ヤドリギの下でキスをした夜も、喫茶店で口論になった日も、話題はセドリックに向かっています[4:4][13:2]。ハリーはその話題を避け、チョウは話す必要があると訴えました[13:3]。
学年末にはマイケル・コーナーと付き合いはじめており[16:1]、翌年ハリーはロンに「何となく別れた」と説明しています[5:2]。
マリエッタ・エッジコム
マリエッタはチョウの友人で、ホッグズ・ヘッドの集まりにも、気の進まない様子でチョウに連れられて来ていました[12:2]。そのマリエッタがアンブリッジにDAを密告したあとも、チョウは友人をかばっています[15:1]。
「マリエッタはとってもいい人よ」チョウが言った。「過ちを犯しただけなの――」
マリエッタの母親が魔法省に勤めていることを挙げ、彼女にとっては難しい立場だったと説明しますが、ハリーは受け入れませんでした。チョウは、名簿に呪いをかけたことを知らせなかったハーマイオニーのやり方を激しい口調で非難し、二人は物別れに終わります[15:2]。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 第13章「グリフィンドール対レイブンクロー」
- 第15章「クィディッチ優勝戦」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第7章「バグマンとクラウチ」
- 第12章「三大魔法学校対抗試合」
- 第16章「炎のゴブレット」
- 第19章「ハンガリー・ホーンテール」
- 第22章「予期せぬ課題」
- 第23章「クリスマス・ダンスパーティ」
- 第24章「リータ・スキーターの特ダネ」
- 第26章「第二の課題」
- 第27章「パッドフット帰る」
- 第31章「第三の課題」
- 第37章「始まり」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 第10章「ルーナ・ラブグッド」
- 第11章「組分け帽子の新しい歌」
- 第12章「アンブリッジ先生」
- 第14章「パーシーとパッドフット」
- 第16章「ホッグズ・ヘッドで」
- 第17章「教育令第二十四号」
- 第18章「ダンブルドア軍団」
- 第21章「蛇の目」
- 第23章「隔離病棟のクリスマス」
- 第24章「閉心術」
- 第25章「追い詰められたコガネムシ」
- 第26章「過去と未来」
- 第27章「ケンタウルスと密告者」
- 第28章「スネイプの最悪の記憶」
- 第29章「進路指導」
- 第30章「グロウプ」
- 第38章「二度目の戦いへ」
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 第7章「ナメクジ・クラブ」
- 第14章「フェリックス・フェリシス」
- 第21章「不可知の部屋」
- 第24章「セクタムセンプラ」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第29章「失われた髪飾り」
脚注
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第13章「グリフィンドール対レイブンクロー」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第12章「アンブリッジ先生」 ↩︎
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第15章「クィディッチ優勝戦」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第23章「クリスマス・ダンスパーティ」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第26章「第二の課題」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第37章「始まり」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第26章「過去と未来」 ↩︎
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第7章「ナメクジ・クラブ」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第30章「グロウプ」 ↩︎