アポリーヌ・デラクール (Apolline Delacour) は、フラー・デラクールとガブリエール・デラクールの母親です。夫はムッシュー・デラクール。娘フラーとビル・ウィーズリーの結婚式に際して、一家で「隠れ穴」に滞在しました[1]。
名前: アポリーヌ・デラクール (Apolline Delacour)
別名: マダム・デラクール
性別: 女性
- ムッシュー・デラクール(夫)
- フラー・デラクール(娘)
- ガブリエール・デラクール(娘)
来歴
三大魔法学校対抗試合
アポリーヌが姿を見せる最初の場面は、フラーが三大魔法学校対抗試合の最終課題に臨む直前、代表選手の家族が集まった小部屋です。フラーとフランス語で話し、次女のガブリエールは母親と手をつないでいました[2]。
部屋の反対側でフラーが母親とフランス語でペチャクチャしゃべっている。フラーの妹のガブリエールが母親と手をつないでいた。
この場面では「フラーの母親」とだけ記され、名前が明かされるのは三年後の結婚式の巻です。
「隠れ穴」への滞在
フラーとビル・ウィーズリーの結婚式を控え、デラクール一家は移動キーで「隠れ穴」に到着しました。夫がモリー・ウィーズリーに妻を引き合わせたことで、名前が明かされます[1:1]。
「奥さん!」ムッシュー・デラクールは丸々とした両手でウィーズリーおばさんの手を挟んだまま、にっこり笑いかけた。「私たち、両家が結ばれる日が近づーいて、とても光栄でーすね。妻を紹介させてくーださい。アポリーヌです」
ハリーの誕生日には、デラクール一家からチョコレートが贈られています[3]。
ビルとフラーの結婚式
結婚式では最前列に座り、モリー・ウィーズリーとともに泣いていました[4]。
いちばん前の列で、ウィーズリー夫人とマダム・デラクールが二人とも小さなレースの布切れを顔に押し当てて、そっとすすり泣いていた。
披露宴では、アーサー・ウィーズリーにリードされてフロアに出ています[4:1]。
しばらくしてウィーズリーおじさんがマダム・デラクールをリードし、次にウィーズリーおばさんとフラーの父親が踊った。
外見
美しいブロンドの女性で、「隠れ穴」に到着したときは若葉色の裾長のドレスを着ていました[1:2]。
荷物をたくさん抱えたおじさんは、美しいブロンドの女性を案内していた。若葉色の裾長のドレスを着た婦人は、フラーの母親に違いない。
魔法の能力
家事に関する呪文に長けていました[1:3]。
マダムは家事に関する呪文に熟達していて、あっという間にオーブンをきれいさっぱりと掃除した。
ヴィーラの血筋
フラーの杖の芯はヴィーラの髪の毛で、フラー自身がそれを祖母のものだと説明しています[5]。
「ヴィーラの髪の毛でーす」フラーが言った。「わたーしのおばーさまのものでーす」
のちにハリーも、フラーにはヴィーラの血が入っており、祖母がヴィーラだったと述べています[6]。原作はこの祖母が父方か母方かを明言していません。しかし、その血筋がアポリーヌの側から伝わったことは、いくつもの描写が指し示しています。
ヴィーラは、「月の光のように輝く肌」と「シルバー・ブロンドの髪」を持つ存在として初めて描かれます[7]。フラーはこの特徴をそのまま受け継いでいます。ホグワーツでは「ヴィーラに似た美少女」と呼ばれ、シルバーブロンドの髪をなびかせて「滑るように」歩きました[8]。
「隠れ穴」の場面では、両親の容姿が対照的に置かれています。アポリーヌは「美しいブロンドの女性」として現れ、続いて夫が紹介されます[1:4]。
ムッシュー・デラクールは、魅力的な妻にはとても及ばない容姿だ。妻より頭一つ背が低く、相当豊かな体型で、先端がピンと尖った黒く短い顎ひげを生やしている。
立ち居振る舞いも重なります。モリー・ウィーズリーに挨拶するアポリーヌは「すいーっと」進み出ました[1:5]。原文では、結婚式でバージンロードを歩くフラーに使われるのと同じ glide です[4:2]。
次女のガブリエールにも同じ特徴が現れています[1:6]。
ガブリエールはフラーのミニチュア版だった。腰まで伸びた雑じり気のないプラチナ・ブロンドの十一歳は、ウィーズリーおばさんに輝くような笑顔を見せて抱きつき、ハリーには睫毛をパチパチさせて燃えるような眼差しを送った。
ビルとフラーの結婚式には「ヴィーラのいとこ」と呼ばれる客が出席し、フレッドとジョージはその中の「かわいいフランスの女性二人」に声をかけています[4:3]。
ヴィーラの特徴は母から二人の娘へ一続きに現れ、父はその源から外されています。フラーの祖母、すなわちヴィーラだったのはアポリーヌの母であり、アポリーヌ自身もヴィーラの血を引く人物と読めます。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第31章「第三の課題」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第6章「パジャマ姿の屋根裏お化け」
- 第7章「アルバス・ダンブルドアの遺言」
- 第8章「結婚式」