ハンナ・アボット
ハンナ・アボット (Hannah Abbott) は、ハリー・ポッターと同学年の魔女で、ハッフルパフ寮に組分けされました[1]。5年生でハッフルパフの監督生に選ばれ[2]、ハリーが闇の魔術に対する防衛術を教える集まり、ダンブルドア軍団にも加わりました[3][4]。
名前: ハンナ・アボット(Hannah Abbott)
性別: 女性
種: 人間・魔法族
出身校: ホグワーツ魔法魔術学校(ハッフルパフ寮)[1:1]
役職: ハッフルパフ寮の監督生(5年生時)[2:1]
団体: ダンブルドア軍団[3:1]
来歴
ホグワーツ時代
1年生(1991年‐1992年)
ABC順に名前を呼ぶ組分けで、ハンナはこの年いちばん最初に呼ばれた生徒でした。組分け帽子は一瞬の沈黙をおいてハッフルパフを告げ、右側のテーブルから歓声と拍手があがります。太った修道士のゴーストが、ハンナに向かってうれしそうに手を振りました[1:2]。
「アボット、ハンナ!」
ピンクの頬をした、金髪のおさげの少女が、転がるように前に出てきた。帽子をかぶると目が隠れるほどだった。腰掛けた。一瞬の沈黙……。
「ハッフルパフ!」と帽子が叫んだ。
3年生(1993年‐1994年)
シリウス・ブラックが城に入り込んだあと、学校中がその話で持ちきりになりました。ハンナは薬草学の時間中ずっと、話を聞いてくれる相手をつかまえては、ブラックは花の咲く灌木に変身できるのだとしゃべっていました[5]。
4年生(1994年‐1995年)
腫れ草の膿を絞る薬草学の授業では、ニキビを消そうとして自分に呪いをかけたエロイーズ・ミジョンの話をしています[6]。三大魔法学校対抗試合の期間には、ホグズミードの「三本の箒」でアーニー・マクミランと蛙チョコレートのカードを交換していました。二人とも「セドリック・ディゴリーを応援しよう」バッジをマントに着けています[7]。
5年生(1995年‐1996年)
1995年、ハンナはアーニー・マクミランとともにハッフルパフの監督生に選ばれました[2:2]。
同じ年の秋、ホッグズ・ヘッドで開かれた集会に出席し、ハリーに闇の魔術に対する防衛術を教わる集まりの結成に加わります[3:2]。生徒の団体を禁じるアンブリッジの掲示が出た翌朝には、アーニーとともに大広間のグリフィンドールのテーブルへ近づき、疑われるからとハーマイオニーに身振りでハッフルパフの席へ戻るよう促されました[8]。
O・W・L試験が近づくと、5年生は誰もが多かれ少なかれストレスを感じていましたが、最初に音を上げたのがハンナでした[9]。この時期には、図書室で積み上げた本の山に貸出し印を押してもらう姿も見られます[10]。
五年生全員が、多かれ少なかれストレスを感じていたが、まず、ハンナ・アボットが音を上げた。「薬草学」の授業中に突然泣き出し、自分の頭では試験は無理だから、いますぐ学校を辞めたいと泣きじゃくって、マダム・ポンフリーの「鎮静水薬」を飲まされる第一号になったのだ。
試験本番でも、変身術の実技で課題のケナガイタチを増やしてフラミンゴの群れにしてしまい、鳥を捕まえて大広間から連れ出すあいだ、試験が十分間中断されました[11]。
学年末、ホグワーツ特急の車内でドラコ・マルフォイたちがハリーを待ち伏せたときには、居合わせたダンブルドア軍団のメンバーが一斉に応戦します。ハンナもその1人でした[4:1]。
襲撃の舞台に、うっかり、DAメンバーで一杯のコンパートメントのすぐ外を選んでいなかったら、待ち伏せは成功したかもしれない。ガラス戸越しに事件を知ったメンバーが、一丸となってハリーを助けに立ち上がった。アーニー・マクミラン、ハンナ・アボット、スーザン・ボーンズ、ジャスティン・フィンチ‐フレッチリー、アンソニー・ゴールドスタイン、テリー・ブートが、ハリーの教えた呪いの数々を使い切ったとき、マルフォイ、クラッブ、ゴイルの姿は、ホグワーツの制服に押し込まれた三匹の巨大なナメクジと化していた。
6年生(1996年‐1997年)
1996年の秋、ハンナは薬草学の授業中に呼び出され、母親が死んでいるのが見つかったと知らされます[12]。以後、ハリーはハンナの姿を見かけなくなりました。
昨日の恐ろしい事件のことだ。ハンナ・アボットが「薬草学」の時間に呼び出され、母親が死んでいるのが見つかったと知らされたのだ。ハンナの姿はそれ以来見ていない。
ホグワーツの戦い
ホグワーツの戦いでは、フレッド・ウィーズリーやリー・ジョーダンら数人の生徒とともに、城に通じる秘密の抜け穴のそばで杖を構えていました[13]。
廊下の角を素早く曲がったところで、フレッドと、リー・ジョーダン、ハンナ・アボットらの少数の生徒たちが、城に続く秘密の抜け穴を隠している像の、主のいない台座のそばに立っているのを見つけた。全員が杖を抜き、隠された穴の物音に耳を澄ましている。
戦いの終盤、玄関ホールから大広間へ後退するヴォルデモートに狙われかけたところを、透明マントに隠れたハリーの盾の呪文に守られます。ハンナはシェーマス・フィネガンとともにヴォルデモートの脇を抜け、大広間の戦闘に加わりました[14]。
ハリーは、ヴォルデモートの犠牲になりかかっていたシェーマス・フィネガン、ハンナ・アボットに「盾の呪文」をかけた。二人はヴォルデモートの脇をすり抜けて大広間に飛び込み、戦いの真っ只中の仲間に加わった。
戦後
戦後のハンナに触れているのは、2014年7月8日付でポッターモアに掲載された記事だけです。クィディッチ・ワールドカップ決勝の会場から、日刊予言者新聞のゴシップ欄記者リータ・スキーターが送った署名記事という体裁で書かれています[15]。
今ではホグワーツ魔法魔術学校で薬草学の人気教師となっているネビル・ロングボトムは、妻のハンナとともにここパタゴニアを訪れている。この夫婦は最近まで、ロンドンにある「漏れ鍋」の上階に住んでいた。うわさでは、ハンナは癒者としての勉強をしなおした上で、ホグワーツにおける校医の職に応募したのだという。
この記事が直接述べているのは、2014年の時点でハンナがネビル・ロングボトムの妻であること、そしてそれまで漏れ鍋の上階に暮らしていたことです。癒者としての再訓練と校医への応募は、記事自身が噂として書いており、確定した事実としては扱えません。
外見
組分けの場面では、ピンクの頬をした金髪のおさげの少女として登場します[1:3]。
舞台裏
「最初の40人」
J.K. ローリングは執筆初期のノートに、ハリーの同級生40人の名前を書き出していました。それぞれ組分けされる寮が決まっており、名前の横には血統を示す小さなマークが添えられていたといいます。ハンナ・アボットはこの40人の1人です[16]。
物語が進むにつれ、何人かの血統を変更しました。物語に登場しなかった生徒もいますが、私の頭の中には常に存在していました。最初に考えた名前から変更した生徒もいます。数人は、彼らを中心に据えたサブストーリーで表舞台に登場しました(アーニー・マクミラン、ハンナ・アボット、ジャスティン・フィンチ - フレッチリーなど)。ネビル・ロングボトムにいたっては、とても重要な登場人物になりました。
ノートにハンナの血統がどう記されていたか、また執筆の過程で変更されたかどうかは、この記事では明かされていません。
登場・言及箇所
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 第7章「組分け帽子」
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 第9章「恐怖の敗北」
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
- 第13章「マッド‐アイ・ムーディ」
- 第19章「ハンガリー・ホーンテール」
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
- 第10章「ルーナ・ラブグッド」
- 第16章「ホッグズ・ヘッドで」
- 第17章「教育令第二十四号」
- 第27章「ケンタウルスと密告者」
- 第29章「進路指導」
- 第31章「ふ・く・ろ・う」
- 第38章「二度目の戦いへ」
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
- 第11章「ハーマイオニーの配慮」
- 『ハリー・ポッターと死の秘宝』
- 第16章「ゴドリックの谷」(ロンが「アボット」姓の墓を見つける場面。ハンナ本人の登場ではありません)
- 第31章「ホグワーツの戦い」
- 第36章「誤算」
- ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「最初の40人」
- ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「Dumbledore's Army Reunites at Quidditch World Cup Final」(2014年7月8日)
脚注
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第9章「恐怖の敗北」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第13章「マッド‐アイ・ムーディ」 ↩︎
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』第19章「ハンガリー・ホーンテール」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第17章「教育令第二十四号」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第27章「ケンタウルスと密告者」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第29章「進路指導」 ↩︎
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第31章「ふ・く・ろ・う」 ↩︎
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第11章「ハーマイオニーの配慮」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第31章「ホグワーツの戦い」 ↩︎
『ハリー・ポッターと死の秘宝』第36章「誤算」 ↩︎
ポッターモア 日刊予言者新聞「クィディッチ・ワールドカップ決勝戦にダンブルドア軍団再集結」(2014年7月8日、ゴシップ担当記者リータ・スキーター) ↩︎
ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「最初の40人」 ↩︎