ディーダラス・ディグル

ディーダラス・ディグル (Dedalus Diggle) は、不死鳥の騎士団の魔法使いです。第一次魔法戦争のころの騎士団の集合写真にアルバス・ダンブルドアと並んで写っており[1]、1995年にはハリー・ポッターをプリベット通りから移す護衛の一団に加わりました[2]。興奮すると帽子を落とす癖があり、ミネルバ・マクゴナガルからは「あの人はいつだって軽はずみなんだから」と評されています[3]

人物情報

名前: ディーダラス・ディグル(Dedalus Diggle)
性別: 男性
種: 人間・魔法族

所属

団体: 不死鳥の騎士団[1:1][4]

来歴

第一次魔法戦争

ディグルは、第一次魔法戦争のころの不死鳥の騎士団に加わっていました。1995年にアラスター・ムーディがハリーに見せた古い集合写真では、ムーディの片側にダンブルドア、反対側にディグルが写っています。ムーディはこの写真を「不死鳥の騎士団創立メンバーだ」と言って差し出しました[1:2]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第9章「ウィーズリーおばさんの嘆き」

「ほれ、わしの隣がダンブルドア、反対隣がディーダラス・ディグルだ……これは魔女のマーリン・マッキノン。この写真の二週間後に殺された。家族全員殺られた。こっちがフランク・ロングボトムと妻のアリス――」

同じ写真にはマーリン・マッキノンや、フランクとアリスのロングボトム夫妻も並んでいました[1:3]

ヴォルデモート卿の失踪とケント州の流星群

1981年、ヴォルデモート卿が姿を消した直後、魔法界の各地で祝いの騒ぎが起きました。マクゴナガルはケント州に流星群が降ったという噂を持ち出し、ディグルの仕業だろうと述べています[3:1]

『ハリー・ポッターと賢者の石』第1章「生き残った男の子」

「この耳で聞きましたよ。ふくろうの大群……流星群……そうなると、マグルの連中もまったくのおバカさんじゃありませんからね。何か感づかないはずはありません。ケント州の流星群だなんて――ディーダラス・ディグルの仕業だわ。あの人はいつだって軽はずみなんだから」

ただし、これはマクゴナガルが口にした推測です。流星群が実際にディグルによるものだったかどうかは、本文では確かめられません[3:2]

ハリーとの出会い

ハリーがまだ幼かったころ、ペチュニア・ダーズリーとダドリーに連れられて出た買い物先の店で、スミレ色の帽子をかぶった小さな男がハリーにお辞儀をしました。ペチュニアは知り合いなのかとハリーを問い詰め、何も買わずに店を出ています[5]。この場面で男の名は書かれていませんが、のちに漏れ鍋で顔を合わせたとき、ハリーはディグルに「お店で一度僕にお辞儀してくれたよね」と話しかけています[6]

1991年、11歳の誕生日にルビウス・ハグリッドとダイアゴン横丁へ向かったハリーは、途中で立ち寄った漏れ鍋で客たちに取り囲まれました。ディグルもその一人で、握手を求めながら名乗ります[6:1]

『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章「ダイアゴン横丁」

「ポッターさん。どんなにうれしいか、うまく言えません。ディグルです。ディーダラス・ディグルと言います」

ハリーが店でのお辞儀を覚えていたと知ると、ディグルは興奮のあまりシルクハットを取り落とし、「覚えていてくださった!」と店中に呼びかけました[6:2]

ハリーの護衛

1995年の夏、ディグルはハリーをプリベット通り四番地から移すために集まった護衛の一団に加わりました。リーマス・ルーピンがダーズリー家の台所でハリーに一人ずつ紹介していく場面で、ディグルは「以前にお目にかかりましたな」とキーキー声で挨拶し、紫色のシルクハットを落としています[2:1]

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第3章「先発護衛隊」

「以前にお目にかかりましたな」興奮しやすい性質のディグルは、紫色のシルクハットを落として、キーキー声で挨拶した。

このあとハリーがヴォルデモートの名を口にしかけたときにも、ディグルはもう一度帽子を落としました[2:2]

ダーズリー一家の避難

1997年の夏、ディグルはヘスチア・ジョーンズとともに、ダーズリー一家をプリベット通りから安全な場所へ移す役目を引き受けました。居間に入るなり「これはこれは、ハリー・ポッターのご親戚の方々!」とうれしそうに挨拶し、一家を面食らわせています[7]

車で十五、六キロ走ってから姿くらましをするという段取りを説明したディグルは、「車の運転は、たしか、おできになりますな?」とバーノン・ダーズリーに丁寧に尋ねました。バーノンが運転できると答えると、ディグルは褒め言葉を重ねますが、口を開くたびに相手の信頼を失っていきます[7:1]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第3章「ダーズリー一家去る」

「それはまた賢い。実に賢い。わたしなぞ、あれだけボタンやら丸い握りやらを見たら、頭がこんがらがりますな」ディーダラスはバーノン・ダーズリーを誉め上げているつもりに違いなかったが、何か言うたびに、見る見るバーノン・ダーズリーの信頼を失っていた。

ハリーに対する手はずの説明を始めたのもディグルでした[7:2]。のちにムーディは、ハリー自身の移送について「ディーダラスが話したと思うが、計画Aは中止せざるをえん」と切り出しています[8]。ダーズリー一家を乗せた車が走り去るとき、後部座席のペチュニアとダドリーの間にはディグルのシルクハットが見えていました[8:1]

自宅の焼き討ち

1997年、ビル・ウィーズリーフラー・デラクールの結婚式が襲われたのと同時に、死喰い人は国中の騎士団に関係する家々へ押し入りました。ディグルの家は焼き払われましたが、本人は不在で無事でした。この経緯はルーピンがハリーたちに伝えています[4:1]

『ハリー・ポッターと死の秘宝』第11章「賄賂」

ただし連中は、手荒なまねをした。ディーダラス・ディグルの家を焼き払った。だが知ってのとおり、本人は家にいなかったがね。

外見

紫色のシルクハットをかぶった姿で描かれます[2:3]。1997年にダーズリー一家を送り出す場面でも、車の後部座席にそのシルクハットが見えています[8:2]。ハリーが幼いころ店で出会った「スミレ色の三角帽子をかぶった小さな男の人」も、この人物にあたります[5:1]

性格・人物像

興奮しやすい性質で、感情が高ぶると帽子を取り落とします。漏れ鍋ではハリーが自分を覚えていたと知って一度[6:3]、プリベット通りではハリーへの挨拶と、ハリーがヴォルデモートの名を口にしかけた場面で二度[2:4]、帽子を落としました。

ダーズリー一家に対しては終始丁寧に接し、車の運転についても言葉を選んで尋ねています。もっとも、そこで重ねた褒め言葉は相手の気分を害するばかりでした[7:3]

登場・言及箇所

脚注


  1. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第9章「ウィーズリーおばさんの嘆き」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』第3章「先発護衛隊」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  3. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第1章「生き残った男の子」 ↩︎ ↩︎ ↩︎

  4. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第11章「賄賂」 ↩︎ ↩︎

  5. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第2章「消えたガラス」 ↩︎ ↩︎

  6. 『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章「ダイアゴン横丁」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  7. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第3章「ダーズリー一家去る」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  8. 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第4章「七人のポッター」 ↩︎ ↩︎ ↩︎