イルヴァーモーニー魔法魔術学校

イルヴァーモーニー魔法魔術学校 (Ilvermorny School of Witchcraft and Wizardry) は、グレイロック山の頂に立つ北米の魔法学校です。17世紀に創立され、四つの学寮を持ちます[1]

基本情報

名前: イルヴァーモーニー魔法魔術学校(Ilvermorny School of Witchcraft and Wizardry
種類: 魔法学校(全寮制)
地域: 北米、グレイロック山の頂
創設: 17世紀
創設者: イゾルト・セイア、ジェームズ・スチュワード、チャドウィック・ブート、ウェブスター・ブート
学寮: 角水蛇、ワンプス、サンダーバード、パクワジ
ローブ: 青とクランベリー色

概要

学校はグレイロック山の頂に立ち、いくつもの強力な呪文によって非魔法族の目から隠されています[1:1]

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北米の偉大な魔法魔術学校は17世紀に創立されました。グレイロック山の頂に立つこの学校は、様々な強い呪文で非魔法族の目から隠されています。ときには呪文がうっすらとした雲の輪のように見えることがあります。

創設者の一人ジェームズ・スチュワードはノー・マジ、つまり魔法を使えない人でした。イルヴァーモーニーは、世界の名門魔法学校のなかで最も民主的でエリート主義でない学校として知られています[1:2]

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創設者の一人がノーマジだったことからも想像できるように、イルヴァーモーニー校は全世界の魔法の名門校のなかで一番民主的であり、エリート主義ではなかったことで知られています。

名前の由来

「イルヴァーモーニー」は、創設者イゾルト・セイアが生まれた家の名前です。伯母のゴームレイス・ゴーントによってその家が破壊されたのち、イゾルトはグレイロック山に建てた新しい住まいに同じ名を付けました[1:3]

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イゾルトは新しい家を「イルヴァーモーニー」と名付けました。自分の生まれた家、そしてゴームレイスが破壊した家の名前です。

歴史

草創期

学校はイゾルト・セイア、夫のジェームズ・スチュワード、二人の養子であるチャドウィック・ブートとウェブスター・ブートの4人によって創設されました[1:4]。当時の北米には、確立した杖職人がいませんでした[2]

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優れた杖職人はどこにもおらず、のちに世界最高の魔法学校の 1 つとして知られることになるイルヴァーモーニー 魔法魔術学校も、当時はたった 2 人の教師のもとでたった 2 人の生徒が学ぶ、粗末な小屋に過ぎませんでした。

発展

やがて花崗岩の家は城へと姿を変え、教師が増員されて全寮制の学校になりました[1:5]

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イルヴァーモーニー校の名声は年々高まり、花崗岩の家は拡張されて城になりました。増え続ける教育の需要に応じて教師も増えていきました。北米中の魔法使いの子どもたちがこの学び舎に送り込まれるようになり、学校は全寮制になりました。19世紀に入るころには、イルヴァーモーニー校の国際的な知名度も高まり、それが今日まで続いています。

1920年代には創立から2世紀以上を数え、世界でも屈指の魔法教育機関の一つとして知られていました[3]

城と広間

城の正面扉の両脇には、イゾルトとジェームズの大理石像が立っています。扉の先は円形の広間で、四つの学寮を表す木彫り像が置かれています[1:6]

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イルヴァーモーニー城の正面扉の両脇には、イゾルトとジェームズの大理石の像が立っています。扉を開けると、ガラスの円天井(まるてんじょう)の下に円形の部屋があり、二階の高さにぐるりと木のバルコニーがめぐらされています。それ以外はがらんとした広間ですが、学寮を表す巨大な木製の彫刻が四体置かれています ― 角水蛇、パンサーのワンプス、サンダーバード、そしてパクワジです。

四つの学寮

寮の名は、4人の創設者がそれぞれ好きな魔法生物から選んだものです[1:7]

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チャドウィックは賢く、ただし怒りっぽいところのある子でしたから、飛ぶと嵐を巻き起こす「サンダーバード」を選びました。議論好きでも、きわめて忠実なウェブスターは、豹に似た魔法生物の「ワンプス」を選びました。俊足で強く、しとめるのはほとんど不可能な動物です。イゾルトは、言うまでもなく「角水蛇」です。そのときもまだ会い続けていましたし、不思議な親近感を感じていたからです。

好きな生物を問われて、ジェームズはとまどいました。家族の中でただ一人のノーマジでしたから、ほかの家族が親しくなり始めていたような魔法生物とは、交わることができなかったからです。結局「パクワジ」の名前を選んだのは、イゾルトから聞かされていた気難し屋のウィリアムの話で、いつも笑わされていたからです。

『幻の動物とその生息地(新版)』でも、角水蛇(ホーンド・サーペント)[4]・サンダーバード[5]・ワンプス・キャット[6]の各項が、それぞれこの学校の寮名の由来であることを記しています。

四つの寮は、一人の魔女・魔法使いを構成する要素になぞらえて語られることもあります[1:8]

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イルヴァーモーニーの各学寮は、魔法使いや魔女のすべてを表現していると言われることがあります。角水蛇は頭脳を表し、ワンプスは身体を、パクワジは心を、そしてサンダーバードは魂を表します。別の言い方では、角水蛇は学者を好み、ワンプスは戦士を、パクワジは癒者を、そしてサンダーバードは冒険家を好むと言います。

組分け

ホグワーツ魔法魔術学校とイルヴァーモーニーは多くの点で似通っていますが、組分けの方法は大きく異なります[1:9]。新入生は円形広間の床にはめ込まれた「ゴルディオスの結び目」の印の上に一人ずつ立ち、四体の木彫り像の反応を待ちます[1:10]

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新入生は、全校が円形のバルコニーから見下ろす中、並んでこの広間に入ってきます。新入生が壁に沿って並ぶと、一人ずつ名前を呼ばれ、石床の中央にはめ込まれた「ゴルディオスの結び目」の印の上に進み出ます。静まりかえった広間で、全校が、魔法のかかった彫刻の反応を待ちます。角水蛇がその生徒を欲しがれば、額にはめ込まれた水晶が輝きます。ワンプスがほしがれば吠えます。サンダーバードが受け入れれば翼を羽ばたかせ、パクワジは矢を高く掲げます。

二つ以上の寮が同じ生徒を望んだ場合、選ぶのは生徒自身です。四つの寮すべてから望まれる生徒は十年に一度ほどしか現れません。1920年から1928年までマクーザの議長を務めたセラフィーナ・ピッカリーは、同世代でただ一人その栄誉に浴した魔女で、角水蛇を選びました[1:11]

組分けを終えた新入生は、別の大ホールに導かれて杖を選びます[1:12]

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どの寮に入るかが決まると、新入生は別の大ホールに誘導され、そこで杖を選びます(むしろ杖に選ばれます)。国際機密保持法を厳格に順守したラパポート法が、1965年に廃止されるまでは、イルヴァーモーニー入学前の子どもは杖を持つことが許されませんでした。その上、学校の休暇中は、杖をイルヴァーモーニーに置いていく決まりでした。17歳になって初めて、学校外で杖を持ち歩くことが法的に許されたのです。

アメリカで最初に作られた杖も、この学校の創設者にまつわる伝説として語られています[4:1]

『幻の動物とその生息地(新版)』「ホーンド・サーペント(角水蛇)」の項

イルヴァーモーニー魔法魔術学校の創始者、イゾルト・セイアには、一匹の角水蛇との伝説がある。セイアはこの角水蛇と心を通わせることができたと言われており、この角水蛇が、セイアに自分の角を削らせ、それを芯にしてアメリカで最初の魔法の杖が作られた。イルヴァーモーニー校の4つの寮の1つに、角水蛇という名前が付けられている。

ローブ

ローブの色は青とクランベリー色で、どちらも創設者夫妻に由来します。青はイゾルトが好んだ色で、子どもの頃に入りたいと願っていたレイブンクロー寮の色でもありました[1:13]

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イルヴァーモーニー校のローブは、イゾルトとジェームズを称える色、青とクランベリー色でした。青はイゾルトの好きな色でしたし、小さい時に入りたかったレイブンクロー寮の色でもあります。クランベリー色はジェームズの大好物がクランベリー・パイだったからです。イルヴァーモーニー生のローブの前は、金色の「ゴルディオスの結び目」で留められています。生家のイルヴァーモーニーの焼け跡でイゾルトが見つけた、あのブローチを記念するためです。

校長

セオダード・フォンテーンの直系の子孫であるアジルバートが、イルヴァーモーニーの校長を務めています[7]。ただしこの記述は1920年代のマクーザを主題とする記事に置かれており、「現校長」がいつの時点を指すのかは明示されていません。

登場・言及箇所

脚注


  1. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「イルヴァーモーニー魔法魔術学校」 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  2. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「17世紀以降」 ↩︎

  3. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「1920年代のアメリカ魔法界」 ↩︎

  4. 『幻の動物とその生息地(新版)』「ホーンド・サーペント(角水蛇)」の項 ↩︎ ↩︎

  5. 『幻の動物とその生息地(新版)』「サンダーバード」の項 ↩︎

  6. 『幻の動物とその生息地(新版)』「ワンプス・キャット」の項 ↩︎

  7. ポッターモア J.K.ローリングからの新着コンテンツ「アメリカ合衆国魔法議会(マクーザ)」 ↩︎